wakeupandpresentの日記

いつもは映像作品を作ってます。ここでは西田学くんの大冒険を載せていきます。

「西田学人生初の京都へ行く」第14話「2日目はどのようにして始まったのか」

2日目

 

11月8日 6:30

 

先生アナウンス「え〜6時半になりました。

布団の片付けを済ませた後、朝食への準備をしてください。

繰り返します。6時半になりました。

布団の片付けを済ませた後、朝食への準備をしてください。」

 

俺は目覚めた。

周りはぴくりとも動かない、

あれ?いまアナウンスされなかったっけ?

時計を見る。6時半じゃん、起きなきゃ駄目な時間じゃん。

びっくりした。清々しい程に周りが寝たままだったから

「今の夢だったのかな」とか思って二度寝しちゃいそうだった。

極めてナチュラルなどっきりだよ、これもう。

周りの仕掛人

素で寝てんだもん。

演技じゃなく本気で今は6時半じゃないという信念を持って寝てんだもん。

これはだまされかかっちゃってもしょうがないよ。

 

そんなモーニングどっきりを仕掛けられながらも

起きた俺は、うがいと着替えをすます事にした。

11月上旬でまだ秋の期間だったが朝方の気温は低く、

少し布団から出るのに躊躇した。

 

6:38

 

それが終わり洗面所から帰ってきた頃にはぽつりぽつり起き始めた人が出てきた。

大西はメガネをかけ始め、笹原は布団の中から時計を確認している。

それぞれがそれなりに目覚めの兆しを見せる中

水泳部の2人はいっこうに起きる気配がない。

 

三上は時折周りの様子を見渡しては再び目を閉じる、

こんなことをかれこれ十回以上やってる。

それなんなんだ?三上それ、何の動作なの?

あ、また顔上げた、見てる先は上段左上を取り、三上の真上にいる笹原だ、

じ〜っと見る三上、笹原が時計を少し動かした。

すると三上はまた見上げていた頭を戻し目を閉じる。

今お前の中で何があったんだ三上?

何で笹原のあれを見て寝て良いって思ったんだ?

何の確認なの?

 

早速突っ込みどころ満載だが三上は目が覚めているだけまだいい。

小杉Bは一ミリも動かないのだ。

もう、怖い位微動だにしない。

頭まで布団に飲み込まれていて起きているかは確認できない。

起きていたとしても、じゃぁなんで動かないんだって話になる。

アイツだけ固い意志を感じる。なんかうん、固い意志感じる。

 

しかし時刻はもう6:40分、そろそろ起きてもらわないとまずい。

俺「みかみ〜」

三上「う〜—ん…」

あ、伸びをしたって事は起きてくれるって言う合図ですね。分かりました。

俺「小杉ー」

しーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

 

も、いいや。こいつらほっときます。

 

6:44

 

三上がようやく言葉をはなせるレベルになった。

三上「ねぇ、西田」

まだ横たわりながら三上は言った。

俺「はい?」

三上「枕のカバーってどこ外すんだっけ?」

俺「枕のカバー?」

三上「どこ外すんだ?」

俺「え、外さなくても良いんじゃないの?」

三上「…」

俺「外せって言ったっけ?」

三上「言ってたじゃんなんか、昨日の夜。」

俺「外す?」

三上「…」

俺「枕のカバー外す?」

三上「じゃぁいいや、めんどくせぇ、」

そういって三上は寝返りを打つ。

 

6:58

やっと皆が起きた。

小杉Bは一番最後に目覚めた。長い時間をかけて移動する地形の運動のように

小杉Bはゆっくりと起きた。

後2分しか無い。いそいで部屋を後にする。

しおりにも書いてあるが部屋に鍵はかけない。

部屋の外にアホみたいに虫の死骸があった。

おそらくヒーロー大西と三上が処理した虫と同種だろう。

だがその2倍くらいいた。

小杉Bに見せたら意外に難色を示すだけで声は発さなかった。

眠気が覚めていなかったのだろう。

とりあえず遅刻寸前。

気持ちは急いで我々は歩きながら食事の間へ向かった。

 

7:00 

 

朝食の場は昨日の夕食時と違い

E組内なら席は自由だ、

小杉B、俺と見合う形で反対に島田君が座った。

食事が始まるまではまだすこし時間があった。

小杉Bはまだ眠気が抜けておらず目をこすっていたので

俺は島田くんと話した。

三上は昨日の夜はかなりエンジョイしたらしく

クラスのムードメーカー達と

昨夜のハプニングやピンチを語り合っていた。

 

一同「いただきます!」

「食事のいただきます宣言係」によって、二日目の朝食は始まった。

メニューは

ケチャップオムレツ、ウィンナー、サラダ、焼き海苔、

味噌汁、鮭、ご飯、漬け物、ヨーグルト、おしぼりといった

そうそうたるメンバーだった。

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豪華!

俺は朝起きてすぐご飯がっつり食べれるけど、

低血圧の人、小食の人、キツいんじゃないかコレは?

でも少なくともこの横の水泳部は大丈夫だろう。

対象外だ、考えなくて良い。

そう思いながら箸を進める。

すると俺の右下の視界に箸で掴まれたトマトが映る。

俺「えっ」

どすっ

俺の白皿フィールドにトマトが置かれた。

置いたのは田中小杉Bだった。

俺「なにをしてんねん。」

小杉B「ちょ、食って。」

なんて事だ。対象外にした矢先に、

俺「え?お前低血圧?」

小杉B「ちげーよ!、トマト嫌いなんだよ!」

強気に言う事かそれ。好き嫌いじゃんお前、

俺「もういいよ、めんどくさいから食べる。」

ほんとうにめんどくさかったので急いで小杉B分のトマトを平らげた。

これでプラマイゼロ。

ずんっ

小杉Bがオムレツを乗せていた。

俺「おい!お前卵も駄目なのかよ!」

小杉B「バカ!語弊だろそれは!

卵料理全部嫌いみて〜じゃねぇか!」

俺「え、卵食えんの?」

小杉B「熱通してなきゃ、」

ほぼ食えねぇじゃねぇかそれ、お前で日本に生まれてよかったな、

海外じゃ生卵食す概念無いよ?

俺「え〜じゃ、オムレツ無理なの?」

小杉B「無理、」

俺「分かったよ、食うよ。」

小杉B「何か食感がキモい。べちゃべちゃしてて、全然美味しくないあんなもん。」

そこまで聞いてない。俺今食べてんだぞそれ?

 

その後、味噌汁の中に入ってる揚げも代わりに食べる事になった俺。

完全に食べ過ぎた。

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揚げも食べることになった。

焼き海苔は袋に入っていたので保存が効くと判断。

懐の茶色いポーチに持ち帰る事にした。

一同「ごちそうさまでした!!」

続く

 

 

PS 2日目が始まりましたね。この日もはちゃめちゃでした。お楽しみに。