wakeupandpresentの日記

いつもは映像作品を作ってます。ここでは西田学くんの大冒険を載せていきます。

「西田学 人生初の京都へ行く」 第1話「西田はどうやって小杉Gと集合したのか」

2014年11月7日

急な天候の変化でめっきり冷え込んだ西田学は

一足早い春を感じに魅惑の町京都へ旅立った!

(京都は魅惑ではなく健全な町です)

しかし!そこで彼を待っていたのは生きるか死ぬかのデス•ゲームだった!

(修学旅行のイベントです)

巨人達の住む危険地帯に巨人を狩る男をつれて決死の潜入!

東大寺にガイドさんと大仏を見に行きます)

沈黙の巨大迷宮「KYOTOO」からの脱出!

(京都で一日班と自由行動をします)

最終日にラスボスとして西田の目の前に現れた

究極の刺客、八ツ橋おじさん!

(八ツ橋工場で手作り八つ橋を制作します)

果たして西田は果てしのない戦いの中何を思い…誰を想うのか…

 

 

っていう276文字は160%嘘で

僕は11月7日から10日にかけて4日間京都と奈良で修学旅行をしてきました。

 

もちろん楽しい修学旅行でした。

先生達が一生懸命下見をして立ててくださったイベントや分かりやすくつくられたしおりなどもあり、中学行事の中で一番長い四日という日数だったのに全く飽きる事はありませんでした。それに旅行という事もあって、その土地でのガイドさんや旅館の方々が京都名物の食べ方や文化財の説明などを教えてくれるので

普段生徒に学ばせるという立場から解放された先生達が幾分か人間味を増して

すごく親近感を覚えました。

旅行自体は文句なしに楽しかったです。ハイ。

ただ一つ旅行を終えた後、僕の体に異変が起こりました。

旅行から一週間経ち、僕は風邪を引いて寝込んでしまったのです。(2014年11月17日現在)咳も出ず鼻水も出ず原因は完全な過労でした。

まぁ原因は話せば長くなります。新しい事に挑戦していこうの一環で早速ギターを買って興奮して夜な夜な弾いてたこととかも要因の一部ですが一番の原因はやはり修学旅行にあると思います。

修学旅行疲れなんて珍しくも何ともないと思うかもしれません。

しかしこの過労の原因は修学旅行による疲れではないのです。

もっと別の疲れなのです。

しかしその疲れは修学旅行内でできたものです。

何を言っているか分からないでしょう。

実は僕はこの疲れの正体を皆さんに伝えるため

一度修学旅行終わりに文章にしようと思いました。

 

そう思った矢先最終日に担任の先生から

水曜日の5時間目に卒業アルバムの修学旅行特集に乗せる予定の

作文を書いてもらうから何を書くか明日の休みで下書きを書いてきて

という指示が出ました。それを聞いて僕は

この出来事を文字に起こす機会を先生の方から用意してくれるなんて

僕はなんて幸せな学校に来れたんだ

と嬉しくなり、つい手元にあった

それはそれは難しい文庫本を30ページノリで読んでしまい

帰りの新幹線乗り物酔いで一睡もできなくなってしまいました。

(おそらくこれは過労の根本原因ではないでしょう)

そして水曜日、いざ書かんと意気込んだ特活授業で配られた作文用紙は

制限文字数800文字。

僕おったまげちゃいましたよ、

いや、だっておったまげるでしょそりゃ誰だって

え、だって800文字?

24×4=96時間を800文字でまとめろというんですよ。

この学校は、

中々ブラックなジョークですよね。

いつか書いたディズニー物語ってあれたしか日曜日の一日の出来事でしたよね

あれで文字数13114文字でしょ?

無理に決まってるでしょ。800文字にまとめるなんて。

800文字っていったらこの文章だと「に担」で締めくくられちゃいますよ!

「に担」で!

そんな思いを抱き結局起こった真実を何一つ書けなかった僕。

そんなショックで一度はこの修学旅行物語書くの諦めてたんです。実は。

その矢先にこの熱になってしまった訳です。

というわけで前置きが長くなりまくりましたが

熱で寝込んだ今こそ

私が旅立った修学旅行で何が起きたのかの真実を書くことを決めました。

ディズニーを超える長編になる見込みなので

多分年が明けても完結しないでしょう。

しかし私は決心しました。

書くことに、

そして起こった出来事のすべてを

皆さんに伝えることに。

 

 

 

 

 

 

一日目

 

6:40 

 

いよいよ出発だ。

私の学校では

私立学校で様々な区域から生徒が時には県をまたいでやってくる。

そのため学校行事の際、集合場所は学校側が設定しそこに各生徒が現地集合するというスタイルになっている。

今回もそのスタイルに乗っ取って場所は東京駅と指定されている。

私は前日に水泳部仲間の小杉Gと待ち合わせをする約束をした。

彼をなぜ本書ではGと呼ぶのか。

名前の略称名か?いや残念ながらそれは違う。

その訳はじきに分かるだろう。

あと一時間そこそこで彼はやってくるはずなのだから。

 

小杉Gとは私の最寄り駅の要町で待ち合わせた。

彼もこの駅は定期内で無料だったし何より山手線を通る池袋に行く場合、

要町で待ち合わせると一見一駅分無駄になってる感があるが、

池袋で待ち合わせる事は私に言わせればはっきり言って自殺行為なのだ。

あんな西口東口横口などいくつにも改札が分かれている駅なんて

中身がどれだけ複雑化を物語っているようなものなのだ。

現に期末考査終わりの休暇期間中に友達と遊ぶ事になり待ち合わせをこの池袋にした際、ものの見事に集合場所が分からず連絡を取ろうにも自分の携帯を持っていなかったせいで一日を池袋で徘徊して過ごすという思い出したくもない失態を犯した事があったのだ。だから私は要町で待ち合わせるのを強くお勧めする。

 

小杉Gは有楽町線に乗って要町に来る。しかしそこで問題になるのが要町で待ち合わせるのも有楽町線だが同時にそこから出発するのも有楽町線だということだ。

そのため彼と待ち合わせるには一度彼に乗ってきた有楽町線から降りてもらい

私と合流して改めて一本先の有楽町線に乗るという…うん…

これ二度手間じゃね?

なんかわざわざ小杉Gが俺の為に一度降りてくるとか俺が情けなすぎる!

乗ったまま行けば池袋に向かう電車からわざわざ降りる小杉Gの精神状態は

相当に痛めつけられるであろう。

 

という訳でこの案は却下。

残るは一つ。

私が小杉Gの乗ってきた電車に素早く乗り込み車内で合流するというプランだ。

そうすれば余計に一本電車を待たず小杉Gの精神も刺激しない画期的な待ち合わせ方法になる。

私は前日に小杉Gに電話をかけた。明日小杉Gが乗ってくる電車の時刻を指定するためだ。

 

ガチャ、プルルルル…

小杉G「はい、もしもし」

俺「あ、もしもし?

僕平岡中学校三年E組14番の西田ともうします…えぇ〜っと…小杉くんいます?」

小杉G「はい俺が小杉です」

俺「やっぱそうだろお前!

言わせんなよ長々こういうお母さんとかに言う用の台詞!

恥ずかしいだろ!」

小杉G「ごめん。ごめん。

前に俺が電話した時お前にやられた事があったからさ…」

俺「だからって!…

 

そんな私立中学ならではのハイレベルな会話をすませて電話を終えた結果、

待ち合わせは6時58分に要町に来る有楽町線電車の女性専用車の一つ前の号車の中という事になった。

そして今に至る。

俺はバックの中身を何度も確認し、玄関のドアを開けた。

すると兄を除く家族全員が下まで来て送り迎えしてくれた。

普通にありがたいぞ。

さらに外に出て5分位歩いていると後ろから全速力で妹が走ってきて

家に置き忘れした本を持ってきてくれたりした。

そんなこんながあったため

有楽町線ホームには6時57分という超ギリな時刻についたのだった。

しばらくすると電車がやってきた。

前日小杉Gに伝えた電話の内容を

彼が忘れていない限り彼はこの電車に入っているはずだ。

ドアが開く。

めっちゃ混んでた。

正直この電車を見送って一本先の電車で行こうかと思っちゃった。

でもギュウギュウ詰めになった車内に小杉Gの悲痛な顔を確認したため

仕方が無く俺は電車に乗り込んだのだった。

 

続く

 

PS 今振り返ってみて実名を出すのは抵抗があるので、これは西田くんが主人公のお話ということでよろしくお願いします。僕は本作の前に友達と1日ディズニーに行って死にかけた経験を綴ったディズニー物語を書いてまして、作中で言われてるのはそのことです。