wakeupandpresentの日記

いつもは映像作品を作ってます。ここでは西田学くんの大冒険を載せていきます。

「西田学人生初の京都へ行く」第34話「旅の終わりに行くオススメお土産屋はどこにあるのか。」

34話

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甘味所を出たのち、歩いていること約20分。

今我々の次なる目標はコンビニ探しである。

なぜ京都に来てまでコンビニを探すことになったのかというとそれは三上に聞いてくれ。実はここの二時間の部分カメラが回っておらず我々の行動理由が著しく不明瞭でありこのコンビニに向かったという行動の理由も三上が言い出したということしか記憶していないのだ。

おそらく推察するに水泳部二人から俺だけが参加した班長ミーティングの様子を聞かれて英語の先生がコンビニやマックへは京都に来てまで行く必要はないと言っていたことを教えた時に三上が反応。

反抗意識を持ち始め小杉Bと勝手に盛り上がりスナック菓子を買おうということになりコンビニに行くことになったんだと思う。

しかし京都の待ちではコンビニは思った以上にレアな存在だった。

なんとなくこういう場所にコンビニがあると近代の感じが出てしまいせっかく一昔前の時代を楽しもうと訪れた観光客にデメリットを与えるのだろう。

たしかにこんなところにまでコンビニはいらないな。

歩きながら俺もそう思った。

しかし近代っ子水泳部二人の執念は恐ろしい。

さらに10分間京都の町をコンビニを探すために練り歩き、

ついには見つけてしまった。

コンビニはファミリーマートだった気がする。

全体が白くピカピカ、24時間営業のコンビニフーズは深夜帯でも目立つようにライトアップに加え全体的に白の店にしているらしい。

その戦略はすごいと思うがこの京都では逆に目立っちゃダメなんじゃないのと思ってしまった。三上はポテチ、小杉Bはなんかタブレット系のお菓子を買っていた。

都会から離れて今日で三日目、早くも都会のお菓子が恋しくなったのか店の外へ出るやいなや二人は小杉Bタブレットお菓子を食べていた。さっきの京和菓子食った時と同じくらいはしゃいでいた。いや同じじゃダメじゃん二人とも、

京和菓子に神経を使ってあげようよ。しかしそう言ってる俺も11個入りのもちおかきを買ってしまった。やっぱりどんな時でも欲しいものが必ずある。

コンビニは便利です。

 

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英語の先生のあてつけが終わり班は再びノープラン状態へ。

石長松菊園集合時間の1630分まであと二時間を切った。

終盤に差し掛かりここで全員はお土産を本格的に買うことにした。しかしお土産屋はどこにでもある。逆にありすぎて京都初の我々にはどこに行けばいいのか全然わからないのだ。

三上「どこ行く~?」

小杉B「いや、行く場所はどこにでもあるよ。」

俺「さっきの和菓子屋だってお土産屋さんっちゃぁお土産屋さんにはいるもんな。

実際お土産買ったし。」

小杉B「逆に多いんだよな、選択肢が。」

三上「うーん」

小野田くん「京都駅で買うといいと思う。」

小野田が口を開いた。彼の一言は俺らの一時間分の会話よりも価値があり重要だ。

俺「マジで?小野田、」

三上「え、なんで?」

小野田くん「京都は行ったことあるし。お土産はあそこで買うと一番いい。」

俺「おえ?小野田くん行ったことあるの?」

なんと経験者がすでに班員にいただと!?

京都を歩いてもう6時間だけど全然知らなかった。

教えてよ小野田くんそういうことは!こっちから聞かなくても!

てか、そうか、だから妙に京都に対しては俺らよりも興奮が抑え気味だったし

歩く感じも初見っぽくいちいち分かれ道で立ち止まらなかったんだ。

謎は全部解けた!解けただけ!

 

小杉B「え、じゃぁこっから京都駅までいけんの?」

小野田くん「多分。」

多分でもよっぽど俺よりは心強い。もう君が先頭だ。小野田くん。

三上「じゃ、行こうぜ。時間ギリギリだと思うから。」

こうして我々の班は再び小野田を先頭として歩き出した。

今我々がいる地点からとりあえず最寄りの駅を探す。小野田くん曰く

京都駅はこの京都内のどの路線も通っているので必ずたどり着けるとのこと。

完璧に経験者の物言いだ。だって経験者だもん。

俺たち水泳部三人は一人だけ経験者である小野田くんに尊敬の念を抱き始めた。

それは水泳部二人もおなじだろう。俺は一番最初、小野田くんを自分の班に誘ったことは心から正しいと確信した。10が嫌えば正しい1でもそれはまちがっている。

小野田くんをのけ者にせず誘うという行為は正しい1でそれを班員が全力で嫌う10

まったく頭がこんがらがってどっちなのかわかんなかった。

しかし今はっきりと気づいた。小野田くんは俺たちには必要だ。

駅内を歩く小野田くんを前に俺は水泳部二人に思わず問いかけた。

俺「な?やっぱ小野田くんは必要だろ?」

三上「ま、あいつ京都経験者だしな。」

小杉B「確かに助かりはする。」

俺「な?」

小杉B「でもやっぱいらない。」

俺の顔 (゚Д゚)

小杉B「ハッハwwwwウソウソwww

こいつ。やっぱりひどいやつだ。

 

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電車で京都駅にもうすぐで着く。

感情が高なり思わずカメラを回す俺。二時間ぶりの動画だ。カメラに語りかける俺。

俺「京都です。」

瞬時に気づいた三上は一言。

三上「バカかお前、」

宿泊部屋との対面時での三上のあしらいが思い起こされる。

テンションの落差が凄い。

構わず俺は続ける。全てが特別に思えてくる。そろそろホームドアが開く。

これを降りることによって初めて京都駅に降り立つ。

そう思うとこのドアさえもドラマティックに感じる。

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ドアさえも特別に思える

俺「この開く感じいい

三上「普通だわ、JRと一緒だわ。」

ウィーン

俺「おぉおなんか威厳があるね。」

三上「無ぇわ。」

 

こうして京都のお土産場に着いた。さすが小野田くんが言った通りお土産のために生まれたような駅だここは。どこを見てもお土産がある。どこみてもだよ。いやー凄い。凄いね。いや確かに凄いんだけど小野田くん。

これさっきの問題解決してないよね小野田くん?

俺たちお土産屋で行くところが多いからどこいけばいいかって悩んでたんだけど。

お土産屋が凄いいっぱいあるところに連れてきてくれたね。

これで少なくとも足りないものは無いよ!あのお土産が無い!このお土産が無い!ってならなくて済むよ。いや~でもこれどこいけばいいんだい?小野田くん。

全部巡りたいけどな~、

あと一時間半待たずに俺たちは石長松菊園にいなくちゃいけないんだよな~。

どうしたもんかな~。しかしここまで俺らを引っ張ってくれた小野田くん。さすがに今の気持ちをいう勇気は俺にはとてもなかった。実際ここまで充実して行動してると実感した移動時間はなかった。今日の中で一番だった。そんな充実感を与えてくれた小野田くんに。僕は言えません。そんなことは言えません。

三上「多くねぇか!?」

そうです三上が言いました。

小杉B「これどこで買えばいいんだよ。」

小杉Bも続きました。

小野田くん「この中でも一番大きくておすすめのところあるからそこ行こう。」

見事に返した小野田くん。小野田返しが炸裂した。

素朴な言葉選びだが同時にかざらない言葉で相手に有無をも言わせ無い破壊力を持つ小野田返しだ。お見事だ。そんでもって俺はそう尋ねたデリカシーナッシング水泳部二人に珍しく感謝した。こうして小野田くんが京都駅の多々あるお土産屋の中でもイチオシのお土産屋に連れて行ってくれた。

 

続く

PS次回自由行動編クライマックスです。